1.Precision Land Management(精密農業)の実践
近年、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリア等では、限られた圃場からより多くの作物を収穫し、かつ効率良く作業をすることで労働力を削減するPrecision Land Management(プレシジョンランドマネジメント=精密農業、以下PLM)が普及しております。その作業を行うための、GPSを利用したガイダンス製品や、自動でハンドル操作を行う自動操舵システムは、既に一般の農家で使用され、現在は作物や圃場を管理するシステムが急速に展開しつつあります。
日本でもこの数年でガイダンス製品や自動操舵システムの導入が始まり、少しずつ普及が進む中、ファームHFTではそれらの製品をはじめ、GPSを活用し精密な農作業を行う最新鋭の作業機、収穫する作物の状態をリアルタイムで測定できるコンバイン、そして圃場を管理するシステムまで、お客様への導入に先駆けて、試験的に活用しております。
▲GPS・自動操舵システム非搭載
▲GPS・自動操舵システム搭載
左の写真は、弊社社員がトラクターを操作して作付けした圃場の写真です。奥の方で作物のラインが曲がっているのに対し、右の写真は、真っ直ぐ作業ができているのがわかります。
これは、GPSと自動操舵システムが搭載されたトラクターを使用し、かつ弊社独自のGPS精度向上システム「RTK PLMコネクト」を使用し、精度を約1.5cmまで向上させた事で生まれた結果です。
このシステムを利用すれば、経験の少ない方でも最小限の技術と労力で精度の良い作業を行う事ができます。
またファームHFTでは、ドローン「SOLO」を使用した通常のカメラ撮影による生育状況の確認をはじめ、現在は近赤外線を使用した特殊なカメラによるより精密な生育状況管理の試験を行っております。
農業後継者の減少が問題となっている昨今、弊社ではPLM製品を普及させ、簡単に作業を行える環境を整えることで、この問題の解決に多少なりとも貢献したいと考えております。
日本ニューホランドでは、上記の作業に使用したPLM製品の他にも、多くの製品を取り扱っております。ファームHFTで実作業を通したテスト運用を行うことで、お客様へ最新の情報を提供すると共に、それぞれの経営規模に合ったPLM製品の提案、設置、アフターサービスを行えるよう努力して参ります。